文系のためのレポート指南【アドベントカレンダー9日目】

文系のためのレポート指南【アドベントカレンダー9日目】

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新入生の皆さん、そうでない方もこんにちは。MIS.W49代のおでんです。

先日の交流会に参加してくださった新入生の方はありがとうございました。おかげでとても楽しい会になりましたね。これからMIS.Wの活動が本格的に始まるので説明会など各種イベントにぜひ参加してくださいね。

ところで、私が大学生になった時、一番苦労したのは友達作りでしたが、その次くらいに苦労したのは期末のレポートでした。テーマが決まらない、何をどう書いていけばいいのか分からない、正しい書式って何?…など分からないことだらけで手も足も出ない状況でした。

新入生の皆さんもレポートを書くということにピンとこない方もいらっしゃるかと思います。そんな方のために私はここで文系のためのレポートの書き方を簡単に述べたいと思います。こういうことに気を付ければいいんじゃない程度のことですが。私自身そんなに文章を書くのも上手くないので参考程度にしていただけたらありがたいです。

基本的な形式

まず、大学でのレポートというのには同一の書式が決められています。私たちがレポートを書く際にはそれに則って書く必要があります。簡単に言えばレポートのルールのようなものです。ルールは守らないことがモットーというロックな方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。しかしこのルールというのは侮れないものなのです。

ルールに従わないレポートは読み手を混乱させます。読み手というのはここでは教授ですね。教授は一人のレポートだけを読んでいるわけではなく、講義に参加する学生全てのレポートを読んでいます。そんな中でルールを守らない自由奔放な形式でレポートを書かれると教授も困っちゃいますよね。もしかしたらルールに従わないレポートは全て不可にされてしまうかもしれません。なので皆さんも定められた書式、レイアウトでのレポート執筆を心掛けましょう。

まあそうは言ってもルールが多すぎてここに全てを載せることはできませんのでこれさえ守ってれば大丈夫!という基本的なもののみを以下に載せます。

  • 用紙

☆基本的にA4、縦置き、横書き

※ただし、教授によって指定がある場合はそれに従いましょう。

  • 書式

☆1ページ、1行40字×30行

☆フォントは平成明朝、10.5ポイント

※表題など目立たせる必要がある場合は少しポイントを上げましょう。(1.5倍程度)またはフォントをゴシック体に変えてもよいです。あまり変なフォントは使っちゃだめ。

☆ページ番号は下部余白に。

※Wordでは[挿入]メニューの中の[ヘッダーとフッター]内にある[ページ番号]からつけることが出来ます。

  • 表記

☆文体は全て「である」体に。

※「ですます」体との混在に注意!

☆英数文字は全て半角表記にする。

※ただし、熟語や成句など慣用的な表現が一般化しているものは漢数字です。

例)「一つ」「二つ」など和語の数詞

    「数十人」「幾千」など熟語化した数字表記

    「九十九里浜」などの固有名詞

☆人物の名前を出すときは敬称を付けずフルネームで表記する。何度も同一人物を表記する場合は姓、ファミリーネームだけにする。また、自分のことは「筆者」と表記する。

例)持田直輝 →持田

 

  • 引用

☆他の文献から引用するうち、2行以下の短い文章の場合は「」の括弧で表記する。

例)この当時のジャンヌは歴史的に研究されることがなかった。彼女はもっぱら文学作品の中の出来事上の存在であり、歴史的な事象として扱われてなかったのである。塚本哲也氏は「彼女の生涯があまりにも神秘的で謎に満ちており、合理的な思考では理解できないような面が多いからだ。」[i]とその理由を説明している。

☆長い引用の場合(3行以上)は改行し、引用文の前後1行分、左側に3文字ぶんの余白を空けること。

例)ジャンヌの旗に関してだが、『ジャンヌ・ダルク処刑裁判』の中で次のような記述がある。

同女がオルレアンに赴いたとき、四角い軍旗か長い旗印しを持っていたが、それは何色だったかと問うと、ユリの花をあしらった布製の長い旗印しを持っていた。天地を手に載せた我が王がかたどられていて、そばに天使が描かれていた。布の色は白で、白地の麻または朝入りの木綿でできていた。またイエズス、マリアという名が書かれていたように思う。絹で縁取られたものだった、と答えた。[ii]

また、『ジャンヌ・ダルク復権裁判』の中でも・・・・・

 

☆引用した文献はその引用した箇所に注を付け、レポートの末尾に注釈として必ず載せましょう。また注釈とは別に参考文献の一覧を設けて参考・引用文献を記載してください。以下には主な書式を載せます。

 ≪注釈での和書の書式≫

単行本

注番号、著者『書名』、出版社、出版年、該当頁

例)

[注釈]

ⅰ.高山一彦編訳『ジャンヌ・ダルク処刑裁判』、白水社、2002年、96頁

翻訳書

注番号、原著者『書名』、翻訳者、出版社、出版年、該当頁

例)

[注釈]

ⅱ.レジ―ヌ・ペルヌー編著『ジャンヌ・ダルク復権裁判』、高山一彦訳、白水社、2002年、15頁

 

≪参考文献での和書の書式≫

文献の表記は基本的に同じ。注釈にて頁を載せたためこちらでは記載しない。

例)

[参考・引用文献]

レジ―ヌ・ペルヌー編著『ジャンヌ・ダルク復権裁判』、高山一彦訳、白水社、2002年

なお、2行以上になる場合3文字ぶん下げて記載する。

 

☆また、注を付ける際、既出の文献については「同書」「同著」「前掲書」を使うことで省略することができます。

♦同書: 直前の文献の表記の全体を省略。

♦同著: 直前の文献の書名以下を省略。

♦前掲書: 以前に出てきた同著者の文献。著者名は省略不可。

 

※その他の参考文献表記について

上記した表記方法の他に注釈と参考文献、引用文献を分けて表記する方法があります。引用した文の文末に(著者姓、頁)と表記しレポートの最後に引用文献として表記します。(文献の表記は上記の方法と同様です)

例)ジャンヌの旗に関してだが、『ジャンヌ・ダルク処刑裁判』の中で次のような記述がある。

同女がオルレアンに赴いたとき、四角い軍旗か長い旗印しを持っていたが、それは何色だったかと問うと、ユリの花をあしらった布製の長い旗印しを持っていた。天地を手に載せた我が王がかたどられていて、そばに天使が描かれていた。布の色は白で、白地の麻または朝入りの木綿でできていた。またイエズス、マリアという名が書かれていたように思う。絹で縁取られたものだった、と答えた。(ペルヌー、p96頁)

また、『ジャンヌ・ダルク復権裁判』の中でも・・・・・・・・・

[注釈]

ⅰ.この問題については、・・・・・・・

[引用・参考文献]

高山一彦編訳(2002)『ジャンヌ・ダルク処刑裁判』、白水社

鹿島徹(2003.10)「物語り論的歴史理解のために」『思想』954:6-36

雑誌の巻、号、頁はまとめて掲載する。

この方法では注釈を簡潔化することができ、注釈で表記したのち再び参考文献として表記しなくてもいいのでこちらでもいいと思います。

この他にも様々なルールがありますがこれ以上挙げていくとキリがないので次に行きたいと思います。

レポートのアウトラインを考える

さて、やっと形から内容に入ったわけですが、ここが一番難しい所です。私もよくやってしまうのですが、とりあえず書き始める!というのが一番危ないです。最後には結局何が言いたいのか分からない文章が誕生してしまいます。その為テーマが決まったら次はレポートのアウトラインを考えていく必要があります。アウトラインは簡単に言えば本の目次のようなものです。

どのような方法がいいのかは本当に人それぞれですが、ここでは私の一番やりやすい方法をご紹介したいと思います。

結論から考える

そもそもレポートは、大まかに序論、本論、結論に分かれています。まず序論で問題を提起(自分がこれから何のために何をするのか)し、本論で結論に至るまでのプロセスを述べてきます。そうして結論で序論に対して結果を回答する…というのが一連の流れです。図で説明すると分かりやすいかと思います。

そこでおおまかな結論を先に出しておいて、その裏付けとなるようなことを本論で書いていくという方法があります。こうすることによって目的が見えやすく文がたいへん進みやすいです。

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(画像をクリックすると分かりやすいです)

上記したように結論を最初に考えると、次はそれを証明するための論拠を考えていくことになりますね。上の図の例を見ると、「女子高生は尊い」という結論を考えます。では次はなぜ女子高生が尊いのか考えてみましょう。

まず、10代後半という女性として芽生え始める過渡期であるという事です。花がつぼみからゆっくりと開化する時期に近いものを感じます。彼女らは女性として育つ過程の中にいるため、少し子供のようなあどけなさが残っています。その成熟しきっていない点もまた尊いです。また、桜の花もすぐに散ってしまうように女子高生というのは15歳から18歳までの3年という大変短い期間であるという事も挙げられます。短期間であるという事はそれだけで希少性が生まれますからね。そして何よりも制服を着ているという事です。高校という短い期間の中で制服を着る若い女性、考えただけで尊いですね。

そう、以上が結論を証明する論拠という事になります。そうするとほら、なんだか書きたいことが決まってきた感じがしませんか?このように後ろから考えていくことでどんどん書くことを絞ることが出来るので、少なくとも何を書けばいいのかさっぱりという状態は打破することが出来ます。

しかし、この方法は結構致命的な欠点があります。それは結論が間違っているともう全部やり直しになるという事です。これは文献をしっかり読み込み、授業にしっかりと出席することで回避できますが、そうはうまくいかないものです。新入生の皆さんはくれぐれも私のように単位を落とさないようにお気を付けください。

さいごに

以上のようにレポートの形式や、構成を中心に書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。あんまり参考にならなかったかもですがこういう風に考えればいいんだな程度に思っていただけたら幸いです。

MIS.Wは文系が少ないサークルですので、文系でMIS.Wに入りたいと思ってても尻込みしてしまう人もいるかもしれません。私も入る前はそう思っていましたが、MIS.Wはそんな人でも寛容に受け入れてもらえる場所なので、まずは行動してみることが大事だと思います。稚拙な文章でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

参考文献

小笠原喜康『新版 大学生のためのレポート・論文術』、講談社、2009年

古郡廷治『論文・レポートのまとめ方』、ちくま新書、2002年

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